就労継続支援A型とB型の違いとは?|対象者や給料をわかりやすく解説
- 7月16日
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更新日:7月30日
就労継続支援のA型とB型、名前は聞いたことがあっても違いがよくわからないと感じている方は多いはずです。両者は雇用契約の有無や賃金・工賃の仕組み、対象年齢の条件が異なり、どちらを選ぶかで働き方の負担も収入も変わります。
この記事では、A型とB型の違いを比較表と数値で整理し、体調や希望に合った選び方までわかりやすく解説します。
1. 就労継続支援A型とB型の違いをわかりやすく解説
就労継続支援は、一般企業での就労が難しい方に働く機会を用意する障害福祉サービスです。
A型とB型は目的こそ近いものの、契約の形や収入の仕組みが分かれています。まずは全体像を押さえていきましょう。
1.1 就労継続支援A型とB型の違いが一目でわかる比較
就労継続支援A型とB型の最も大きな違いは、雇用契約を結ぶかどうかにあります。契約の有無が、収入の呼び方や金額、対象となる年齢まで左右するためです。
下の表は、厚生労働省が示す制度の枠組みをもとに、判断のカギになる5つの軸で両者を対比したものです。数字は目安として捉えてください。
比較軸 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|
雇用契約 | あり | なし |
収入の呼び方 | 賃金(最低賃金以上) | 工賃 |
収入の目安 | 月額8〜9万円程度とされる | 月額2万円台とされる |
対象年齢 | 原則18歳以上65歳未満 | 年齢制限は原則なし |
利用期間 | 原則定めなし | 原則定めなし |
厚生労働省の資料では、B型の平均工賃は令和5年度で月額22,649円と報告されています。一方A型は最低賃金が適用されるため、同じ通所型の福祉サービスでも収入面の差は小さくありません。
契約の有無が、そのまま収入と年齢条件の違いにつながります。この一点を軸に読み進めると、以降の解説が理解しやすくなります。
1.2 就労継続支援に共通する目的と2つの支援が生まれた背景
A型とB型に共通する目的は、一般企業への就職が不安な方や難しい方に、働く機会と生産活動の場を用意することです。いきなり一般就労を目指すのではなく、支援を受けながら働く経験を積める点で共通しています。
こうした仕組みが2つに分かれているのは、障害や体調の状況が人によって大きく異なるからです。雇用契約を結んで働ける方もいれば、体調に波があり決まった時間の勤務が負担になる方もいます。同じ枠組みでは対応しきれないため、契約を前提とするA型と、契約を前提としないB型に整理されました。
背景を知ると、どちらが優れているという話ではないと分かります。自分の体調や生活リズムに合う入り口を選ぶための選択肢が2つある、と捉えるのが実態に近い理解です。こうした考え方のもとで、一人ひとりの状況に寄り添いながら働く機会を提供している事業所も少なくありません。
1.3 就労継続支援A型とB型で押さえておきたい違いのポイント
細かな制度を追う前に、まず押さえたい違いは3点に集約されます。ここを理解しておくと、後の章の内容が頭に入りやすくなります。
雇用契約の有無
A型は契約を結び、B型は結ばずに働きます。
収入の呼び方と金額
A型は最低賃金以上の賃金、B型は成果に応じた工賃です。
対象年齢の条件
A型は原則18歳以上65歳未満、B型は年齢制限が原則ありません。
この3点は互いに連動しています。契約を結ぶA型は安定した収入を得やすい一方で、勤務時間や年齢の条件が加わります。3つの違いをセットで見ておくと、自分がどちらに当てはまりやすいかの見当がつきやすくなります。
2. 就労継続支援A型とは?対象者・雇用契約・給料の特徴
就労継続支援A型は、事業所と雇用契約を結んで働くタイプの支援です。一般企業での就労は難しくても、契約に基づいて一定時間働ける方が対象になります。
2.1 就労継続支援A型の雇用契約と給料(賃金)の仕組み
就労継続支援A型では、利用者と事業所が雇用契約を結びます。契約を結ぶため、支払われるお金は「工賃」ではなく労働基準法上の「賃金」と位置づけられ、都道府県ごとの最低賃金以上が保証されます。
具体的には、パートやアルバイトに近い形で1日4〜6時間ほど働き、時給で賃金を受け取る運用が一般的です。厚生労働省の資料でも、A型は最低賃金が適用される点が明記されています。B型の平均工賃が月額2万円台とされるのに対し、A型は月額8〜9万円程度が一つの目安とされ、収入面の安定を重視する方に向いています。
ただし、契約に基づく勤務であるため、決められた曜日や時間に通えることが前提になります。体調に大きな波がある場合は、この前提が負担になりかねません。収入の安定と引き換えに、一定の勤務条件を守る必要がある点を理解しておきましょう。
2.2 就労継続支援A型の対象者と利用できる年齢の条件
就労継続支援A型は、雇用契約に基づく就労が可能な方を対象としています。「働きたい意欲があり、支援があれば継続して働ける」段階の方に合った制度です。
以下は、A型の利用を検討する際に確認しておきたい主な条件です。自治体によって運用が異なる場合もあるため、目安として捉えてください。
年齢
原則として18歳以上65歳未満の方が対象ですが、一定の条件を満たす場合は65歳以上でも利用できる場合があります。
手帳や診断
障害者手帳、または医師の診断書などにより対象と認められること。
就労の状況
現時点で一般企業への就職は難しいものの、雇用契約による勤務は可能なこと。
通所の条件
決まった時間帯に事業所へ通える見込みがあること。
これらの条件は、いずれか一つで判断されるものではなく、体調や生活状況を含めて総合的に確認されます。自分が当てはまるか迷う場合は、次章のB型と比べたうえで相談窓口に確かめるのが確実です。
3. 就労継続支援B型とは?対象者・働き方・工賃の特徴
就労継続支援B型は、雇用契約を結ばずに自分のペースで働けるタイプの支援です。体調に波がある方や、まず働く習慣を取り戻したい方の入り口として利用されています。
3.1 就労継続支援B型の雇用契約なしの働き方と工賃の仕組み
就労継続支援B型では、事業所と雇用契約を結びません。労働時間の縛りが緩やかで、体調や気持ちに合わせて通所日数や作業量を調整しやすいのが特徴です。
働いた対価は「賃金」ではなく「工賃」と呼ばれ、生産活動の成果に応じて支払われます。厚生労働省の資料によると、B型の平均工賃は令和5年度で月額22,649円と報告されています。最低賃金の保証がないため金額はA型より低めになりがちですが、その分、勤務条件のハードルは下がります。
たとえば、週2〜3日から始めて、慣れてきたら日数を増やすといった通い方も可能です。
「毎日フルタイムで働くのは不安だが、少しずつ働く感覚を取り戻したい」という段階の方に向いた仕組みだと言えます。収入の大きさより、無理なく続けられることを優先したい方に合っています。
3.2 就労継続支援B型の対象者と利用が向いている状況
就労継続支援B型は、雇用契約に基づく就労が今は難しい方を広く対象としています。年齢制限が原則ないため、A型の年齢条件から外れる方の受け皿にもなります。
次のような状況にある方は、B型の利用が向いていると考えられます。あくまで一般的な目安として参考にしてください。
体調に波がある
通える日と難しい日の差が大きく、決まった時間の勤務が負担になる。
年齢条件で対象外
A型の原則65歳未満といった条件に当てはまらない。
ブランクが長い
しばらく働いていなかったため、まず作業習慣を取り戻したい。
少しずつ慣れたい
短時間・少日数から働く感覚を試したい。
これらに複数当てはまる場合は、B型から始めて体調を整え、将来的にA型や一般就労を目指す進み方も選べます。今の状態に合わせて入り口を選べる柔軟さが、B型の利点の一つです。
4. 就労継続支援A型とB型のメリット・デメリットの違い
A型とB型は、どちらが上ということではなく、それぞれに向き不向きがあります。収入の安定と体調への合わせやすさは、多くの場合トレードオフの関係になります。
4.1 就労継続支援A型とB型のメリット・デメリット比較
A型とB型のメリット・デメリットは、「収入の安定性」と「働き方の自由度」という2つの軸で整理すると見通しが良くなります。片方を得ると、もう片方は少し譲る形になりやすいのです。
下の表は、判断でつまずきやすい3つの観点から両者の長所と短所を対比したものです。自分がどちらを優先したいかを考えながら見てください。
観点 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
|---|---|---|
収入の安定性 | 最低賃金以上で安定しやすい | 工賃中心で低めになりがち |
働き方の自由度 | 勤務時間の条件があり低め | 日数や時間を調整しやすい |
体調への合わせやすさ | 波が大きいと負担になりやすい | 波があっても続けやすい |
表からわかるように、A型は収入面、B型は柔軟性に強みがあります。「安定した収入がほしいのか」「体調を最優先にしたいのか」を先に決めると、選択の迷いが小さくなります。
4.2 就労継続支援A型・B型に利用期間の制限はあるのか
就労継続支援A型・B型には、原則として利用期間の定めがありません。就労移行支援が原則2年という期限を持つのに対し、A型とB型は期限を気にせず通える点が異なります。
このため、体調を整えながら長く働き続ける拠点として利用できます。一般就労を急がずに、自分のペースで作業を続けられるのは、期間の制限がないからこそ得られる安心につながります。
ただし、事業所ごとに支援計画の見直しや更新の面談が定期的に行われるのが一般的です。期限がないとはいえ「通い続ければ何もしなくてよい」わけではなく、目標を確認しながら利用していく前提であることは覚えておきましょう。
4.3 就労継続支援A型・B型を選ぶ前に確認したい注意点
制度上の違いを理解しても、実際の事業所選びでは見落としがちな点があります。契約前に確認しておくと、通い始めてからのミスマッチを防ぎやすくなります。
年齢や条件の確認
A型は原則65歳未満など、対象条件に当てはまるか。
体調と通所頻度
週何日・1日何時間なら無理なく続けられるか。
作業内容の相性
用意されている作業が自分の得意や興味に合うか。
通いやすさ
自宅から無理なく通える立地や交通手段か。
工賃・賃金の目安
実際の支払い水準を事前に確認できるか。
これらは制度の説明だけではわからず、見学や体験を通じて初めて見えてくる部分です。気になる点はメモにまとめ、見学時に一つずつ確認していくことをおすすめします。
5. 就労継続支援A型とB型はどちらが向いている?選び方
A型とB型のどちらを選ぶかは、収入と体調のどちらを優先するかで方向性が変わります。ここでは自己診断の視点と、相談から利用開始までの流れを具体的に整理します。
5.1 就労継続支援A型とB型を選ぶときのチェックリスト
自分に合う支援を見極めるには、いくつかの問いに答える形で現状を整理すると分かりやすくなります。深く考え込まず、今の状態を素直に当てはめてみてください。
体調の安定度
決まった曜日・時間に通える見込みがあるか。
働きたい時間
1日4時間以上を継続できそうか、短時間から始めたいか。
収入の希望
生活費の一部として一定額を得たいか、金額より継続を優先するか。
ブランクの長さ
働く習慣が身についているか、これから取り戻す段階か。
年齢の条件
A型の原則65歳未満に当てはまるか。
安定した勤務と収入に多く当てはまるならA型、体調や柔軟さを優先する項目が多いならB型が候補になります。迷いが残る場合は、一つに絞り込まず、両方を見学して比べる前提で考えると判断しやすくなります。
5.2 就労継続支援A型・B型のどちらが向いているか判断するヒント
判断のヒントを一言でまとめると、収入の安定を重視するならA型、体調を優先して無理なく続けたいならB型が目安になります。ただし、この線引きだけで機械的に決めるのは避けたほうがよいでしょう。
たとえば、長く働いていなかった方がいきなりA型のフルタイムに近い勤務を目指すと、体調を崩して続かなくなることがあります。まずB型で作業習慣を取り戻し、安定してからA型や一般就労へ進む段階的な進み方も、現実的な選択肢の一つです。
大切なのは、今の状態に合う入り口を選び、状況が変われば次の段階へ移れると知っておくことです。一度決めたら変えられないわけではなく、体調の回復に応じて働き方を見直していけます。焦らず、現時点で無理のない選択から始めるのが続けるコツです。
5.3 就労継続支援の利用を始めるまでの相談・申請の流れ
就労継続支援を利用するには、障害福祉サービス受給者証の申請が必要です。手続きは複数の段階に分かれますが、順番に進めれば難しくありません。
自治体の福祉窓口や相談支援事業所に相談し、通える範囲の事業所を探します。
気になる事業所を見学・体験し、雰囲気や作業内容が合うかを確かめます。
利用したい事業所が決まったら、受給者証の申請に向けてサービス等利用計画案を作成します。
自治体の担当職員による心身の状況などの聞き取り調査を受けます。
支給決定を経て受給者証が交付されます。申請から交付までにかかる期間は自治体によって差がありますが、おおむね1か月程度が一つの目安とされ、書類の準備状況などによってはさらに日数がかかる場合もあります。
受給者証を事業所に提示して利用契約を結び、通所を開始します。
この流れは自治体によって細部が異なる場合があります。最初の相談の段階で全体像を確認しておくと、その後の手続きが進めやすくなります。わからない点は各ステップで窓口に尋ねながら進めて問題ありません。
6. 東大阪市の就労継続支援B型事業所Bloowaの特徴
ここまでの違いを踏まえ、B型事業所の具体例として大阪府東大阪市のBloowa(ブルーワ)を紹介します。体調に波がある方が、無理のないペースで働く習慣を育てられる環境づくりに取り組んでいます。
6.1 就労継続支援B型Bloowaで取り組める作業内容
Bloowaでは、手を動かす作業とデスクワークの両方を通じて、実践的な作業を経験できます。得意や興味に合わせて取り組めるよう、複数の作業を用意しているのが特徴です。
以下は、Bloowa(ブルーワ)で取り組める主な作業内容です。無理なく始められる内容から段階的に慣れていけます。
フラワーアレンジメント制作
花を扱う制作作業で、手先を使う作業に集中して取り組めます。
PC作業(データ入力)
パソコンでの入力を通じて、実践的な作業を経験できます。
PC作業(メール送信業務)
メールのやり取りを通じて、事務的な作業に慣れていけます。
これらの作業を通じて、パソコン操作や事務作業など、実践的な作業を経験できます。自分に合う作業から始め、少しずつできることを増やしていける点が、通い続けやすさにつながっています。
6.2 東大阪市で就労継続支援B型Bloowaの利用が向いている人
Bloowaは、体調に波があり、決まった時間の勤務に不安を感じている方に向いています。
雇用契約を前提としないB型の特性を生かし、一人ひとりの体調や気持ちを尊重しながら支援を行っています。
立地の面では、東大阪市加納のアメリアショッピングプラザ2階にあり、買い物や普段の生活動線の中で通いやすい環境です。運営者は営業職を13年経験したのち農業へ転身し、農福連携との出会いをきっかけに「居場所」と「挑戦」を両立できる支援体制を目指して開設した背景を持ちます。
働くことに前向きな気持ちはあるものの一歩を踏み出せずにいる方にとって、無理のないペースで自信を育てられる場になります。まずは自分に合うかどうかを確かめたい方は、Bloowa(ブルーワ)の雰囲気を実際に見てみることから始めてみてください。
6.3 就労継続支援B型Bloowaの見学・体験から利用までの流れ
Bloowaの利用も、他の就労継続支援と同じく見学から始まります。いきなり契約するのではなく、実際の様子を確かめてから判断できるので、初めての方でも進めやすい流れです。
まずは事業所へ見学の問い合わせをし、作業の様子や雰囲気を確認します。
体験利用で、フラワーアレンジメント制作やPC作業を実際に試してみます。
続けたいと感じたら、障害福祉サービス受給者証の申請手続きを進めます。
受給者証の交付後に利用契約を結び、無理のないペースで通所を開始します。
このように、見学と体験を挟むことで、合わないと感じたら立ち止まる余地があります。焦って決める必要はないため、まずは見学で自分の目で確かめることをおすすめします。
7. まとめ:就労継続支援A型とB型の違いを理解して自分に合う道を選ぼう
就労継続支援A型とB型の違いは、雇用契約の有無を軸に、収入の呼び方と金額、対象年齢の条件が連動して決まります。A型は最低賃金以上の安定した収入を得やすい一方、勤務時間や年齢の条件があります。B型は工賃中心で金額は低めになりがちですが、体調に合わせて自分のペースで働ける柔軟さがあります。
どちらが優れているという話ではなく、今の体調や希望に合う入り口を選ぶことが出発点です。収入の安定を重視するならA型、体調を優先して無理なく続けたいならB型が一つの目安になります。状況が変われば働き方を見直せるため、まずは現時点で無理のない選択から始めれば十分です。
制度の説明だけでは見えない部分は、見学や体験で確かめるのが確実です。体調に波があり自分のペースで働きたい方は、お住まいの地域のB型事業所を実際に見て、雰囲気や作業内容を確かめながら、自分に合う道を選ぶ一歩を踏み出してみてください。
体調に合う働き方を選びたい方へ、東大阪市のB型事業所Bloowa
Bloowa(ブルーワ)は大阪府東大阪市にある就労継続支援B型事業所で、雇用契約を前提とせず、体調や気持ちに合わせて無理のないペースで働けます。フラワーアレンジメント制作やPC作業を通じて、作業習慣と自信を少しずつ育てられる環境です。
A型とB型のどちらが合うか迷っている方も、まずは見学で作業の様子や雰囲気を確かめることから始められます。

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